koujinのつぶやき その5

  所属する「山の会」事務所の庭の草刈りに出かけた。年末の恒例行事らしい。6人で手分けして約1時間でほぼ終了した。

  事務所は県道から少し入ったところにあり、付近は里山といった雰囲気。奥山からから下りてきたヤマガラの地鳴きが聞こえる。遠くの方では「チィー チィー」とメジロの鳴き声が聞こえてきた。番らしきカケスの姿も見られた。カケスはハトぐらいでややほっそりとしたきれいな鳥だが、鳴き声がちょっといただけない。事務所の庭には種を落としたピンク色の殻を付けたマユミの木が植えてあった。

  ひと仕事終えた後は、事務所でお茶を飲みながらひとしきり歓談。山のトイレ問題、富士登山での高山病、エベレスト街道トレッキング、フリーメ―スン、ユダヤ陰謀論、朝鮮からの帰化人、インフレ問題、原発事故後の政府による情報隠ぺい、臓器移植問題、iPS細胞など、けっこうハイレベルな問題について議論が交わされているのをとても興味深く拝聴した。話は弾み、2時間を過ぎたころ、宇都宮市内の料亭に席を移しお食事会となった。

  2階の12畳の和室に通され、お茶などを飲んでいると、小さな重箱に盛られた前菜が運ばれてきた。早速、箸を伸ばしていると、こんどはてんぷらが運ばれてきた。一応はカラッと揚がってはいるのだが、やや冷め加減であった。次は刺身の小鉢。栗ご飯と赤だしでコースは終了した。総じて味の方は薄めで、上品といえば上品な味付けなのだろう。でも、なんとなく味にメリハリが無く、いずれも酒の肴といった塩梅だった。酒が欲しくなったことは言うまでもない。デザートは葛切りに抹茶を頂いた。

  一方、山の話題に始まり、政治・経済・社会・文化・医療など、事務所での話題をひきつぎながら、ハイブロウなよもやま話に再び花を咲かせた。師走の慌ただしさをよそに、つかのま和やかなひとときを過ごした。団塊世代のクリスタライズド・インテリジェンス(結晶的知性)には大いに刺激を受けた。