Rock star of Kids



 I don't think about anything.  Ashima はいつも無心で岩を登っていく。すでにプロレベルの記録を持つこの11歳の少女は、バランス、敏捷性にすぐれ、すべてが正確ですべてが計算されている、とプロのクライマーも絶賛。ボルダリング界の誰もがその才能と技を確信している。
 
 Ashimaは、1978年に日本からNew Yorkに移住した Shiraishi Hisatoshi、Tsuya 夫妻の一粒種。6歳の時にCentral Parkの岩山のスラブで遊ぶうち、フロント側の壁で見たボルダリングに魅了されたという。やがて全米Best boulderersの1人、Obe Carrionをコーチに迎え、8歳の時にグレードV10をクリア。今年3月にはテキサス州 Hueco TanksのCrown of Aragon V13を制覇し、大岩の難ルートを攻略した数少ない女性の1人となった。室内ボルダリング競技大会の全米ユースコンペでもAshimaは優勝している。
 
 しかし、頭や腕や脚部が露出するのでけがは免れない。Ashima も膝に擦り傷やかさぶたをつくった。額には淡い黄色のあざをこしらえた。それでも「傷つくことは気にしていない様子。競技中は『石の顔』でいかに登るかだ」(Obeコーチ)。サポーターの父親・Hisatoshiさんも「彼女が岩を登っているときは子どもではない」と、冷静に見守っている。

 ボルダリングは、15〜20フィートの岩場を安全確保のロープやハーネスを使わずに登るフリークライミングの一種。地上には保護のためのクラッシュパッドを敷くが、軽いクライミングシューズをはき、両手を乾いた状態に保つためのチョークのポーチを腰に提げただけで両手両足で岩に取りつき、直感的に瞬時にルートを決めながら力技を駆使してひたすらピークを目指す。スポーツ競技として1990年代に確立された。
  
 「オリンピックで金メダルを取りたい。高校を卒業したら(プロの)クライマーになりたい」と、黒髪のポニーテールがあどけないAshima。しかし、それは単なる夢ではないだろう。これからがとても楽しみだ。
 
MSN Japan - ニュース, 天気, メール (Outlook, Hotmail), Bing検索, Skype

 ※The New York Times, DPM Climbing のwebsiteの記事などを参考にしました。写真はGoogle画像からのものです。