谷津田の周りの自然

 

 
 

 
 

 低湿地にある田んぼを谷津田(やつだ)という。山腹などの傾斜地に階段状に設けた水田や台地に挟まれた細長い谷にある水田なので谷地田(やちだ)、棚田などともいわれるようだ。こうした谷津田はいずれも面積が小さいので機械による耕作が難しく、耕作放棄地に変わりつつある。近年ではイノシシによる食害が深刻な地域もある。
 
 写真は、茨城県牛久市谷津田の周りの自然のほんのひとコマ。季節は今年の3月から5月。ここでは、豊かな湧水を利用して無農薬で米を栽培しているために多様な動植物がみられる。メジロシジュウカラヤマガラホオジロアオジ、ウグイス、モズ、サギ、カルガモ、キジなどのさえずりや姿なども観察された。しかし、スズメの姿はなぜか見られなかった。